求人新聞オリコミ広告タイムス
昭和40年、時代は高度成長期、どこの企業も人材不足。建設・自動車・電化製品あらゆるものを作るにはまず人手。新聞求人欄にはあまたの企業がページ狭しと載っている。 ある男が新聞をみながら仕事を探していた。掲載されている企業は都会の遠い勤務地ばかり。大阪市内や京都市内。男の住まいは片田舎。決して通勤できない範囲では無いが近隣の求人情報があればもっとありがたいのだが・・・。
「新聞では求職活動は厳しいな、スーパーの折り込みチラシなら、欲しい物もすぐ買いに行ける距離なのに。」
男はある行動に出た。ハサミでその新聞の求人欄を会社ごとに切り始めた。そしてチラシの上に一個一個貼り付け、パズルのように地域別に会社を分けて貼っていくと丁度3枚の紙が出来上がった。
そこで男は閃いた。この3枚の紙をそれぞれの地元の地域に新聞に折り込めば、求職者や企業にとても便利であると考えた。
彼は、範囲の広い新聞求人欄では出来ない地域に密着した地元型求人オリコミ広告を作ってみた。募集広告は丁度パート・バイトの黎明期。近くで職を探す学生さんや主婦の方にこのお手軽さが大反響。
それが「求人情報タイムス」の誕生のきっかけでありました。
あれから45年。小さな産声をあげた求人広告もたくさんの子供を作りおかげさまで京都・滋賀で70万部を毎週発行出来るようになりました。
先般、ある会社に訪問した所、担当スタッフさんに「自分はタイムスを見てこの企業に応募しました。今は大事な仕事を任されて頑張っています。」と大変嬉しいお言葉をいただきました。10年前20年前にタイムス読者の方が求人情報をきっかけに企業に入社され、仕事に励まれ、課長・部長として今も勤務されている方がおられると思うとワクワクします。
私たちは働き盛りの40歳代。タイムスも40歳代。これからももっと皆様のお役に立てるように精進してまいります。